公益社団法人 全国高等学校文化連盟 正会員団体
All Japan NATURAL SCIENCE Department, Senior High School Culture Clubs Federation
公益社団法人 全国高等学校文化連盟 正会員団体
All Japan NATURAL SCIENCE Department, Senior High School Culture Clubs Federation
全国自然科学専門部 設立理念
自然科学 Natural scienceは博物学 Natural historyにその源流を発する。博物学とは、自然に存在するものについて研究する学問をいい、広義には自然科学のすべてであり、狭義には動物・植物・鉱物・岩石など、自然物についての収集および分類の学問である。東洋では本草学として博物学が研究され、江戸時代には魚介図譜・禽獣図譜などが作られており、これらの多くは美術的にも評価が高い。
私たちは自然科学専門部を設立するにあたり、源流である博物学に思いをはせ、「自然から学ぶ」姿勢を明確にする。文化は自然に手を加えて形成されたものであり、自然科学的手法により私たちが調査・研究を行うことやその集大成としての研究発表は、まさしく芸術文化活動に他ならない。全国高文連自然科学専門部は、全国高等学校文化連盟が目指す芸術文化活動の一翼を担う専門部として、生徒の芸術文化活動を推進するために設立される。本専門部は、生徒が自然科学を研究し互いに切磋琢磨する「研鑽」の場、全国の生徒が集い仲間として「交流」する場を創りあげることをここに宣言する。
なお、全国高文連の一団体としての適格性についての指摘がある。このことについては、すでに24道県に専門部があり、しかもこれまで全国高総文祭にて協賛開催ではあるが平成8年度の札幌大会以降、山形、静岡、福岡、神奈川、青森、島根において開催した実績があることから、議論するには及ばないものと考える。さらに、教育的な見地、国家政策上の課題については、理科離れや科学技術立国、環境問題への対応が求められていることから、全国高文連としても積極的かつ前向きに動くべきであると考える。
従って私たちは、教師・生徒はもとより、あらゆる分野の方々から、全国高文連自然科学専門部が必要であり、その設置を熱望されていることに鑑み、一刻も早く19番目の全国高文連専門部として設置され、諸活動を展開すべきものと考える。全国に数多く存する理科部・科学部等の自然科学系部活動を繋ぎ、理科・自然科学専門部の横の連携を図りながら、実態調査を通じてその優れた実践や課題までも共有する。全国高総文祭で生徒たちが結集する場を提供し、高い目標に向かって努力する体制をつくる。一方、生徒も教師も研修会等で研鑽を重ね、更には国際交流を通じて生徒たちの国際的視野を広げていく。斯くのごとき活動を展開することにより、自然科学系部活動を発展させ、ひいては都道府県高文連・全国高文連の活動の活性化に資するものである。
全国自然科学専門部 設立までの歩み
1.全国高等学校総合文化祭(高総文祭) 協賛部門として開催
平成8年度高総文祭北海道大会にて初めて、協賛部門「理科部門」として開催された。平成19年度まで12年間で7回、協賛部門として自然科学(理科)部門が開催されている。それぞれの開催概要は以下の通りである。
年 度 | 大会日程・会場 | 参加校数 | 発表件数 |
平成8年度 | 第20回 北海道大会 8/7~9 北星学園大学 |
61 | (研究発表、ポスター発表) 108件 |
平成11年度 | 第23回 山形大会 7/30~8/3 山形県立博物館 |
41 | 研究発表 30件 パネルセッション 18件 |
平成12年度 | 第24回 静岡大会 8/7~9 静岡県女性総合センター 「あざれあ」 |
53 | 研究発表 49件 パネル発表 36件 |
平成13年度 | 第25回 福岡大会 8/4~5 福岡県立筑紫丘高等学校、 東和大学 |
84 | 研究発表 61件 ポスター発表 47件 |
平成14年度 | 第26回 神奈川大会 8/8~10 横浜市立大学 金沢八景キャンパス |
47 | 研究発表 39件 パネル発表 20件 |
平成17年度 | 第29回 青森大会 7/29~31 下北文化会館 |
42 | 研究発表 47件 パネル発表 28件 |
平成19年度 | 第31回 島根大会 7/31~8/2 大田市民会館 |
48 | 研究発表 46件 パネル発表 31件 |
初の大会である平成8年度北海道大会を皮切りに、平成11年度 山形大会・12年度 静岡大会・13年度 福岡大会・14年度 神奈川大会と4年連続して開催され、17年度 青森大会、19年度 島根大会と回を重ねていくうちに、全国高文連に自然科学専門部を設立しようとする機運が高まり、設立準備活動が行われることとなった。
2.設立準備の流れ・業務報告
平成17年度
7/28~7/30 高総文祭青森大会 自然科学部門(協賛部門)開催される。
[7/29 顧問会議の場にて、協賛部門とは何か、なぜ全国都道府県全部から参加がないのか、
毎年開催されないのは何故かなど、活発な意見交換が行われた]
2月、3月 全国47都道府県の高等学校(芸術)文化連盟のうち、理科・自然科学専門部(会)を設置している
ところやその代表者の調査を行う。
3月7日 全国高等学校文化連盟より、新専門部設立の要望についての回答をいただく。
平成18年度
4月~5月 理科・自然科学専門部(会)は23道県に設置されていることが確認された。
6月16日 第1回アンケートを実施。
9月6日 第2回アンケートを実施。
10月16日 全国高等学校文化連盟事務局を訪問。
1月26日 全国高等学校文化連盟研究大会の実務担当者会議にて、北海道より「(仮称)全国理科・自然科
学専門部設立準備について」情報交換する。
平成19年度
7/31~8/2 平成19年度高総文祭島根大会 自然科学部門開催される。
8月1日 顧問会議の席上にて、「(仮称)全国理科・自然科学専門部設立協議会」の設置が満場一致
で承認される。直ちにその場を「第1回設立準備委員会」に移行し、
①新専門部の正式名称(候補)について
②設立準備委員会事務局の設置場所
③新専門部規程(案)など
について審議。58名の参加。
11月 5日 全国高等学校文化連盟を訪問し、説明・意見交換を行った。
12月 7日 第2回設立準備委員会を開催(神奈川)。20名の参加。
12月14日 「全国高文連各都道府県実務担当者会議」に出席、情報交換を行う。
1月28日 日本科学技術振興財団を訪問、協賛についての話を行う。同日、①文部科学省科科学技術・
学術政策局基盤政策課 ②国立教育研究所教育課程研究センター基礎研究部 を訪問。
2月 6日 「全国高文連専門部事務局長及び全国高総文祭実行委員会事務局会議」にオブザーバー参
加。
2月26日 全国高総文祭みえ’09 第3回熊野古道部会に出席。
2月27日 独立行政法人科学技術振興機構理数学習支援部・理科教育支援センター、文部科学省科学
技術・学術政策局基盤政策課を訪問。
平成20年度
4月26日 第3回設立準備委員会を石川県金沢市で開催。(報道の方1名を含めて)20名の参加。
5月16日 各都府県高文連に「理科・自然科学系部活動に関わる実態調査」を実施。
5月21日 第4回設立準備委員会を青森県青森市で開催。14名の参加。
5月下旬 理科・自然科学専門部に「理科・自然科学系部活動に関わる実態調査」を実施。
6月13日 第5回設立準備委員会を大分県別府市で開催。18名の参加。
7月 4日 各都府県高文連に「全国高文連自然科学専門部 加盟(予定)調査」を実施。
8月 1日 全国高文連自然科学専門部設立申請書等検討に係る事務局会議を開催。
9月29日 「全国高文連自然科学専門部 設立申請書」を、北海道高等学校文化連盟会長と全国高文
連自然科学専門部設立準備委員会会長の両名で提出。
11月18日 全国高文連第2回通常理事会において、全国高文連事務局から設立準備の状況について説
明された。
12月12日 全国高文連第2回通常総会において、全国高文連事務局から設立準備の状況について説明
された。
全国高文連各都道府県実務担当者会議にて、設立準備委員会事務局長より、「情報交換題」
として提示された。
2月5日 全国高文連専門部事務局長及び全国高等学校総合文化祭実行委員会事務局会議にて情報提
供、設立準備委員会事務局長がオブザーバー参加。
平成21年度
4月 兵庫県高文連に自然科学部が新設され、24道県(全国の過半数)に自然科学(理科)専門部が
設置される。
4月26日 全国高文連自然科学専門部設立準備委員会ホームページを開設
5月26日 第1回全国高文連通常総会にて、「議案第9号 全国高等学校文化連盟自然科学専門部の設置
について」が承認され、自然科学専門部が正式に発足する。
6月 新潟県高文連に自然科学専門部が新設され、25道県に自然科学(理科)専門部が設置される。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
27   | 28   | 29   | 30   | 31   | 1   | 2   |
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17   | 18   | 19   | 20   | 21   | 22   | 23   |
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